第79回 榊原哲也先生「患者をトータルに見るということ―〈ケアの現象学〉の立場から」

テーマ 「患者をトータルに見るということ―〈ケアの現象学〉の立場から」
日時 2015年5月14日(木) 18時00分~19時30分
資料 ポスター 講演資料
会場 東京大学医学部 総合中央館 3階 333会議室
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講師 榊原 哲也 先生
(東京大学大学院人文社会系研究科 基礎文化研究専攻 哲学専門分野 死生学・応用倫理センター兼任 教授)
概要 医学は患者をどのように見るのでしょうか。それは、人体を、そしてそのパーツとしての臓器の状態を、観察や検査によるエビデンスに基づいて把握し、必要に応じて治療の手立てを講ずる見方だといって、おおよそ誤りではないのではないでしょうか。
しかし、それは人間に対するきわめて特殊な見方であって、日常生活における普通の人間の見方ではありません。むろん、そうした医学的な見方が、医療において不可欠であることは言うまでもありませんが、私が問いかけたいのは、高齢者人口の増加による地域包括ケアシステムの必要性が叫ばれるなか、そのような見方だけで今後十分な医療が成り立ちうるのかどうか、ということです。
患者を人体として「診る」だけでなく、トータルに「見る」ということ。それは、生活世界において日常生活を送る一個の人間として患者を見ることでもあるのですが、そうした見方とはどのようなものであり、どのような視点が必要なのでしょうか。
本セミナーでは、哲学としての「現象学」やそれに基づいて近年展開されつつある「ケアの現象学」の立場から、これらの点についてじっくり考えてみたいと思います。

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