第100回記念セミナー 加我 君孝先生

テーマ 「2500年前のギリシャの医師ヒポクラテスの“病気の本態・医療・医師”への鋭い洞察について」
日時 2017年6月16日(金) 18時00分~19時30分
資料 講演ポスター 講演スライド 資料1 資料2
会場 東京大学医学部 総合中央館 3階 310会議室
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講師 加我 君孝 先生
(初代東京大学医学教育国際協力研究センター長・東京大学名誉教授)
要旨 ヒポクラテスは2500年前のギリシャのコス島の医師で、ソクラテスの後、アリストテレスの前の時代に活躍した。現在の医学でもなお彼の残したと言われる“誓い”や“医師の心得”が取り上げられるが、これは偏っていると思われる。演者はヒポクラテスが生まれ活躍したエーゲ海のコス島を訪れ、初めて2500年も前に病気の本態や医療のあるべき姿や医師への警句を書き残したその理由がわかるような気がした。ヒポクラテス全集に彼の症例報告が多数掲載されており、かつ医師が守るべきことや、してはならないことも書き残されている。1例として、神聖病は当時の医師は神の祟りであるとか、呪いとか言っていたが、ヒポクラテスは他の病気と変わらない自然の病の一つで脳の病気であると見抜いている。今は神聖病はEpilepsyという。これが脳の病気とわかったのは20世紀の初め、脳波が発見されてからである。医学図書館の前に育つ大きなヒポクラテスの木を眺め、かつヒポクラテス全集を読み、彼の努力を想像することは意義のあることと思う。

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